八つ橋庵とししゅうやかた

 敷地は、京都の西に位置し、観光名所の一つ嵐山に至近の場所にあり、観光客にサービスを提供する業態としては好立地である。施主は、先代からのししゅう業と京都の名物八つ橋の生産に加え、その場で観光客自らお菓子作り等の体験ができる、体験型の観光館として本敷地の近くに本店を構える。その新店舗として、本店と違ったお菓子を中心とする体験型店舗として新築した。地階と4階に厨房を配し、1階には観光バス6台分の駐車場とお菓子を作る工房・売場、2階は売場を中心とし、一部に体験コーナーで作った和菓子を持ち寄ってお茶を頂く茶室、3階に体験及びバイキングのできる食事スペースを設けた。いずれも地元北山丸太を利用するなどの和風のインテリアでまとめた。外観はグレード感と和風イメージを両立させることが課題であった。正面は重厚かつ落ち着いた色合いのボーダータイル貼とし、その面にアルミ格子組により障子風にあしらった開口面とアクセントをつけたアールの開口を組み合わせた。
側面は格子窓や虫籠窓風 のモチーフを塗装で表現した。

Information

所 在 地 京都市右京区 構  造 鉄骨造
敷地面積 583.21㎡ 階  数 地上4階・地下1階建
建築面積 331.62㎡ 用  途 物販・飲食店舗
延床面積 1,181.21㎡ 完成年月 平成16年10月