岩倉 N邸

 土地区画整理事業に係る2世帯住宅の移転新築である。敷地は京都市内でありながら未だ田畑に囲まれ、少し離れた区域には蔵を備えた伝統的民家による集落が残り、中心街区とはまったく異なった地域性を持っている。従って外観は地域の意匠に合わせた入母屋屋根の2階建てとし、壁は竹小舞を下地とした荒壁としている。
 平面プランは、通風・採光のための中庭を設け、その周囲に各室を配した囲み配置になっている。1階を接客の場・老夫婦寝室・2世帯共用のリビングおよび水廻りとし、2階を若夫婦の寝室・子供部屋とした。
 使用した構造材のほとんどは、施主所有の山林から伐採した良質の桧材である。そして伐採跡に新たに当代によって植えられた苗木は、将来この建物の修繕・改築に使用されることとなるだろう。

Information

所 在 地 京都市左京区 構  造 木造
敷地面積 755.44㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 314.17㎡ 用  途 専用住宅
延床面積 419.43㎡ 完成年月 平成12年9月