小倉山 N邸

 建築規制の厳しい京都の中でも、取り分け規制の厳しい場所である嵯峨野の常寂光寺や落柿舎が御近所であり、ひとつの京の原風景と云える場所である。前後の道路に50cm程の高低差があり、アプローチ側で敷地が道路より60cm程上がる為、腰高な建築になることを避けるため床高、階高、軒高を限界まで低くし安定感を与えた。窓は、全て可動の格子建具をはめ、雨戸も格子戸とすることで防犯機能をもたせるとともに、周辺の風景になじむ表情をもたせた。

Information

所 在 地 京都市右京区 構  造 木造
敷地面積 212.08㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 80.50㎡ 用  途 専用住宅
延床面積 106.00㎡ 完成年月 平成5年6月