福寿園山城東工場改修

京都府南部に位置する木津川市にある、創業二百有余年茶一筋で歩み続けて来た「伊右衛門」の商標で全国に知られている(株)福寿園の本社整備計画に伴う東工場の新しいティ-パック工場である。
福寿園現福井社長は、建物形態にも深く興味を持たれ、本社工場も含め建物の屋根は日本瓦で「蔵のイメ-ジ」で統一するという凝りようである。今回もその統一感を演出するために、外壁形態・色等を蔵風というコンセプトでまとめた。三寸五分勾配の屋根に日本瓦、外壁は漆喰壁をイメ-ジする白色とし腰には焼杉板張りをイメ-ジした黒のサイディングを張っている。又外壁における窓の大きさ・壁とのバランス、上部に付ける小庇などの形態に苦慮したが、福寿園をイメ-ジするコンセプトの蔵風イメ-ジでしっくりと落ち着いた建物となり、建物全体が福寿園の看板に成ったとの評価も受けた。
(文責:中村)

Information

所 在 地 京都府木津川市 構  造 鉄骨造
敷地面積 4,743.87㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 221.26㎡(全体 727.89㎡) 用  途 工場(茶加工)
延床面積 352.80㎡(全体 1,293.20㎡) 完成年月 平成24年4月