デイサービスセンターいぶき

敷地は準防火地域であるが、建物規模が小さいので、耐火建築物や準耐火建築物にする必要はない。そこで木造とすることも検討したが、120㎡のデイルームを無柱で確保するために鉄骨造を選択した。
周辺の住宅等との調和を考え、勾配屋根としている。軒の高さは、周囲の建物のスケール感に合わせて設定した。母屋・垂木は木を使っている。軒裏には、垂木・野地板がそのまま見えている。
エントランスのキャノピーは、送迎の福祉車両からの乗降がしやすい広さを確保している。キャノピーの柱と梁は、鉄骨の構造をそのまま見せている。
鉄・木材・ALCなどの材料を機能に応じて適材適所で使い、なおかつそれらを隠さずにそのまま仕上として見せることで、機能と造形が必然性を持って結びついたナチュラルな建築になったと思う。
(文責:斉藤)

Information

所 在 地 京都市南区 構  造 鉄骨造
敷地面積 461.01 ㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 261.90 ㎡ 用  途 老人デイサービスセンター
延床面積 312.62 ㎡ 完成年月 平成24年6月