やすらぎ苑グループホーム

 地域において様々なかたちで老人福祉事業に取り組んでいる社会福祉法人が新たに計画されたグループホームである。
 このグループホームは、介護保険法における地域密着型サービスに該当し、比較的安定状態にある認知症の高齢者9名が共同生活を営む「いえ」である。入居者自らが、介護スタッフの手を借り、買い物・調理・掃除・入浴といった日常生活の作業を行う。自立した生活を送ることで、入居者の残存能力の維持又は向上が期待される。
 そのような生活の場となる「いえ」を、「やすらぎ」や「ぬくもり」ということばをキーワードに、設計した。平面的には、私的な空間と公的な空間がゆるやかにつながるような計画とした。建物の中心に大きく開放感のある居間・食堂を配置し、それらと私的な空間で
ある個室は廊下を通じて接続している。その廊下には、差しこむ光や見える景色が場所により異なる小さな「たまり」を設けた。それぞれが心地よいと感じる距離をとりながら、入居者は共同の生活を送ることができるのではないか。また、空間の仕上には、無垢の木材・漆喰・土といった自然素材を採用している。見て感じる質感、触って感じる質感とも、優しく、あたたかい。「やすらぎ」や「ぬくもり」が感じられる空間を作り出せたと考える。

Information

所 在 地 京都府舞鶴市 構  造 木造
敷地面積 7,107.53㎡ 階  数 地上1階建
建築面積 334.14㎡ 用  途 老人福祉施設
延床面積 319.08㎡ 完成年月 平成20年4月