長岡京病院
この病院は、住宅や商店の密集する近隣商業地域に建つ。介護保険制度の導入を受けて、一般病床群をより面積基準の大きい長期療養型病床群へと転換整備することが主目的だったが、増築にあたり既存本館の一部を解体せざるを得ず、それによって各科の配置換えが必要となり、既存本館においても全般的に改修することとなった。病院は稼動しながら暫時工事を実施するため、各科との綿密なスケジュール調整を課せられた。市街地の限られた敷地、それに係る建ぺい・容積の制限のなかでの増築・事業拡大という、病院建築における典型的課題である。
増築棟は、1階を新規事業のデイケア、2階は長期療養型病床群の浴室・食堂等とし、既存本館との関係から最もヴォリュームのある長期療養型病床群が3階となるので、それをキャンチレバーで跳ね出すという形態となった。外観は既存本館との調和を図り、同色系の磁器質タイル張りとした。
Information
所 在 地 | 京都府長岡京市 | 構 造 | 鉄筋コンクリート造 |
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敷地面積 | 1,755.65㎡ | 階 数 | 改修5階・増築3階 |
建築面積 | 332.31㎡ | 用 途 | 病院 |
延床面積 | 699.98㎡ | 完成年月 | 平成11年7月 |