ケーイーシー電気技術専門学校

 敷地は、JR京都駅南方の河原町通と九条通の交差点にほど近い所に位置し、周辺は住居・商店・工場が混在する地域である。建物の用途は京都電気工事協同組合が設立した電気工事士を育成する職業訓練学校である。今まで、隣接建物である組合の施設を一部借受けて、昼夜間の授業を行っていたところ、たまたま隣接地に関西電力の架線工事訓練用地があり、学校側の働きかけと関西電力の協力によって、本事業用地となった。1階に吹抜のロビーを介し、実習室及び教室を配し、2階についても1階同様、吹抜を介しコンピューター室及び教室を設けている。
吹抜廻りには、太陽光を1階のロビーに落とすべく、ドーム型トップライト及びカーテンウォールが設けられ、明るく解放的な空間を創出している。外観について、屋根を長手方向の両流れの切妻とし、シンメトリーに納め、ドーム型トップライト及びカーテンウォールを中心に据える事により、象徴性を高めている。また、開口部は、タイル貼の種類及び貼り方によりクラシカルな表情をもたせた。

Information

所 在 地 京都市南区 構  造 鉄筋コンクリート造
敷地面積 1,389.65㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 386.27㎡ 用  途 各種学校
延床面積 661.95㎡ 完成年月 平成12年5月