永福 栖岸院

 戦災で消失した寺院の伽藍全体の復興である。諸堂は広い境内の北側に寄せ、駐車スペースを確保するとともに門から本堂までのアプローチに奥行を与えた。本堂と客殿は催事の際の一体使用のため可動間仕切りで接続した。又、執務や参拝者の応接のための寺務所との関係から、庫裡は客殿に接続した。外観は機能的要求から平面的に一体となった各堂を適切に分節し、各々に求められる形姿を与えながら下屋で繋ぎ合わせることで統一感を与えた。

Information

所 在 地 東京都杉並区 構  造 木造一部鉄骨造
敷地面積 2,096.74㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 616.28㎡ 用  途 寺院
延床面積 605.38㎡ 完成年月 平成4年11月