特別養護老人ホーム 夕凪の里
自然に囲まれ閑静な休遊地だが、市街地にもほど近いという好立地で計画された特別養護老人ホームである。全100床をH型の平面形状に効率的に配することで、利用者・職員ともに動線の短縮を図り、通風・採光に優れた独立性の高いユニット配置を実現した。
外観意匠にあっては低層で横に連続する壁面にポストとルーバーで反復のリズムを与えつつ、屋根部分は半分を屋上テラス、半分を屋上設備機器の目隠しを兼ねた切妻屋根とすることで単調なスカイラインを避け、周辺環境に馴染む景観となることを目している。この屋上テラスからは日本三景のひとつ『天橋立』を望むことができる。敷地にゆとりがあるにも関わらず非常用発電機をあえて屋上に設置し、要所の電源として利用できるようにするなど、海に近いという立地を踏まえた防災面への配慮も行っている。
(文責:小濱)
Information
所 在 地 | 京都府宮津市 | 構 造 | 鉄筋コンクリート造 |
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敷地面積 | 8,055.57㎡ | 階 数 | 地上3階建 |
建築面積 | 1,755.81㎡ | 用 途 | 特別養護老人ホーム |
延床面積 | 4,216.34㎡ | 完成年月 | 平成24年10月 |