加茂ぬくもりの里

敷地は京都府南部を流れる木津川の緑で覆われた土手に面し、北に山々を遠望できる位置にある。
 「コ」の字型の建物を土手に向かい配置することで、土手及びその先の山々と連続し、明るく開放的だが、同時に落ち着きのある中庭を計画することができた。その中庭に面し、1階の東西に9床のグループホームを1ユニットづつ、2階の東西に15名定員のデイサービス及び9床の小規模多機能施設を、中央に事務室や階段などの共用部を計画している。
 外観意匠は、周辺の古民家や田畑の残る住宅地の風景にとけ込むよう、軒を大きく出した勾配屋根で計画し、外壁はアースカラーに塗装し、焦茶色の腰板・付柱・付梁を取り付け構成した。
内部については、暖かみがあり、かつ、機能的となるよう考慮して仕上材の選定をした。特に、床については、床組をした上で杉板を張ることで、万が一の転倒の際少しでも衝撃を吸収できように配慮した。また、表面強度を高めた板材を使用した。
(文責:木田)

Information

所 在 地 京都府木津川市 構  造 鉄骨造
敷地面積 2,056.42 ㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 742.79 ㎡ 用  途 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、認知症対応型デイサービス、小規模多機能型居宅介護
延床面積 1,120.11 ㎡ 完成年月 平成25年9月