京都医療センター第2外来棟

国立病院機構・京都医療センターにおいて、がん診療の拡充ならびに検査機能の充実、外来診察部門の狭隘化の解消を目指して計画された診療棟である。1階が放射線科となり、がん診療用の診断装置・PET-CT、ガンマカメラを設置。RI(ラジオアイソトープ)用の排気設備と特殊排水設備を棟内に備えている。2階は外来診察部門に充てており、眼科と内分泌甲状腺センターが設けられた。3階は生理機能検査部門である。
新規導入であるPET-CT以外の部門や機器は、すべて院内からの移転であり、移転後の既存室は血管造影室の増設、採血室の拡張に充てられ、その改修も本業務であった。
増築棟は四方を既存建物に囲まれた中庭への建設という難工事であり、改修工事も運営しながらの『居ながら施工』のため、当初より大変難易度の高い工事であることが懸念されたが、綿密な仮設計画と工程管理により、無事工期内・予算内で完成を見た。
(文責:小濱)

Information

所 在 地 京都市伏見区 構  造 鉄筋コンクリート造
敷地面積 59,958.36㎡ 階  数 地上3階・地下1階建
建築面積 421.44㎡(全体18,490.19㎡) 用  途 病院
延床面積 1,228.02㎡(全体70,969.20㎡) 完成年月 平成26年6月