第一いづみ荘

 本計画は京都府の南部、木津川市加茂町の田園風景が広がる豊かな自然に囲まれた敷地に建つ知的障害者のためのグループホームである。
 利用形態としては障害などで生活に困難を抱えた方々が共同で介護や支援を受け、少人数で支え合いながら暮らす場となる。
 建物の用途はグループホームという「施設」であるが、そこを終の棲家として生活を営まれることから、入居される10人の「我が家」という位置付けで計画を行った。
 内部は入居者の個室が10室ある以外は住宅と同様の造りとし、外観においても周辺の自然や町並みと調和する素材を用いてぬくもりや親近感を創出している。
 平面計画は建物中央に中庭を配し、それに面して水回りやスタッフルームを設けて採光や通風を確保しつつ、サービス性の向上を図った。
 また、ロの字型の平面形態によりスタッフが回遊できるため動線が複層することなくスムーズなサポートが可能となった。
(文責:畠山)

Information

所 在 地 京都府木津川市 構  造 木造
敷地面積 499.98㎡ 階  数 地上2階建
建築面積 287.78㎡ 用  途 共同生活介護施設
延床面積 354.77㎡ 完成年月 平成27年3月