ビエラコート法円坂
国立病院機構大阪医療センターの職員宿舎である。公募により選定された民間事業者が医療センター敷地に宿舎と店舗を建設し、店舗の賃料収入を建設費の回収と家賃軽減に充てるという事業スキームとなっている。1〜2階が院内保育所、3〜13階が宿舎で単身向 95戸、世帯向 21戸を備えている。外観は階構成に合わせてバルコニーの意匠を変え、それを平面ヴォリュームよりやや張り出した妻壁で両側から挟み込むことにより、水平と垂直の調和を図っている。公募当初より、宿舎の内部は分譲住宅なみの仕様とすることを提案しており、ゆとりある住戸面積や充実した住宅設備など、職員宿舎のイメージを一新する良好な住環境となった。病院機構所有地における民間活力利用による事業だからこそ実現した、福利厚生の好例であった。
(文責:小濱)
Information
所 在 地 | 大阪府大阪市 | 構 造 | 鉄筋コンクリート造 |
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敷地面積 | 1,467.41 ㎡ | 階 数 | 地上13階建 |
建築面積 | 690.86 ㎡ | 用 途 | 寄宿舎(一部保育所) |
延床面積 | 5,805.67 ㎡ | 完成年月 | 平成28年3月 |