東本願寺 御影堂北側高廊下便所

 計画地はJR京都駅から程近い真宗本廟東本願寺 御影堂の北側に位置する。
親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要に向けてのトイレ棟の整備計画である。法要には多くの来場者が見込まれるが、主な会場となる御影堂からバリアフリーでアクセスできるトイレの数が限られており、新たに多目的・女性・男性トイレを整備することになった。
 御影堂とその他の建物群を接続する高廊下に対して、別棟で新築を行った。地盤面から約3mの位置に高廊下の床があり、新築したトイレ棟もそれに合わせ高床式の形式をとった。御影堂、高廊下と調和するように、瓦葺の屋根とし、漆喰塗と下見板張をイメージした外装仕上げを施した。
 建物の内部も和の雰囲気が感じられるように、廊下には桧の腰板を設け、一部の天井を化粧野地板とし小屋組みをあらわしにした。トイレの壁とブースには木目調の仕上げを施した。
(文責:木田)

Information

所 在 地 京都市下京区 構  造 木造
敷地面積 92,388.30 ㎡ 階  数 地上1階建
建築面積 92.05 ㎡(増築)、21,034.54 ㎡(既存) 用  途 寺院(便所)
延床面積 89.60 ㎡(増築)、35,323.55 ㎡(既存) 完成年月 2023年3月